終わりなき夏の物語
終わりなき夏の物語
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叙情的に描かれたこの情景は、少女のものではないと受取りました。どうも、この少女に帽子を被らせた少年、二度と現われない少年の側の思い浮かべている物語のように思われます。実際に少女が待っていてくれるのかどうかは分からないけれど、待っているような気がしてしようがない少年の幻想を、そのまま文章化したように読取りました。だとすれば、やや一人よがりに読まれてしまうように思います。少女に対する描写にもっと工夫が必要でしょう。