お猫さま
石川ナヲコ
(一次予選得点:15.5)
時空の感覚がよく分かりませんでした。初めは雨の中に立っていた洋館ですが、中に入ると「山の方から射す西日」「オレンジ色の西日を浴びていた」と別の天候になっています。もしかしたら、内部はこの洋館に鍵をかけた頃のままなのかもしれません。生きたまま食べられる為にいるハム猫が何を象徴しているのかが、この作品の中心だと思われるのですが、どうも読取れませんでした。家柄とか血筋といったものがハム猫なのか、それとも逆に家柄や血筋こそがお猫様で、三人がハム猫なのか。説明がもう少し欲しいところです。
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