車窓
車窓
大石 水城
前半の五つの段落の意味が、読者にうまく伝わらないように思います。よくある小学生の遠足の作文で「朝起きたら晴れていた。ぼくは歯を磨いた。それから顔を洗った。冷たかった。それから……」というのを思い出してしまうほどの日常の風景に見えます。もっと小説全体での位置づけを明確にする必要があるでしょう。
作品の部分部分の描写では問題が無いのですから、より読者に寄った位置で物語を綴って欲しいものです。作品の雰囲気が良いだけに残念です。