完投勝利
完投勝利
犬
(一次予選得点:21)
少年と父親の関わりが、野球を通して描かれています。父を目指して成長する子供が、ある時期から「越えるべき存在」として父親を捉え直すことがありますが、まさにそうした部分を描いているのかもしれません。文章全体から受ける印象がまだ幼いので、危うさは感じさせます。どんどん投げ続けて完投するよりも、最終回にピンチに陥るとか、あるいは最後に逆転される展開が出てくるほど主人公が成長できていないのが良いような、物足りないような気がします。