花火大会

花火大会

笑夢

(一次予選得点:21.2)

 話の途中でラオ少年が花火にどう反応するのか予想出来てしまったので、あまり起伏を感じることが出来ませんでした。もちろん意外さは小説に必ずしも必要なものではないのですが。事実の説明に文を費やしたため、ストーリー面の面白さが欲しくなります。この内容なら、ラオ少年の感情をもっとしっかり描くか、ラオ少年に対する主人公の気持ちを掘り下げる方に分量を割くべきではなかったのかと感じます。
 文章面では「夏祭りの雰囲気が醸し出されている」は陳腐な感じです。「そして、数ヶ月後、ラオは日本人になった」の「そして」は無い方が良いでしょう。