対岸の画学生
もずのすけ
(一次予選得点:24.5)
「ラッキーバード」といいこの作品といい、今週は戦後から高度成長期の日本を思わせるものが続きますね。芸術というものの本質を問うた作品ですが、主人公の感傷が主題を希薄にしてしまったようにも思えます。もう少し、真っ正面から書いてみても良かったかもしれません。視点が未熟な画学生のものなので、読者に読む努力を強いているように思えました。この作品こそ、マニQ氏の挿絵(というより作中画)を期待させますね。作者の文章力や構成力が優れているということなのでしょう。
しかし、牧水ですか。ううむ。
|