あたしの木曜日
あたしの木曜日
chibi
(一次予選得点:25.6)
正統派のポップ小説なのかもしれないのですが「勝抜き〜」では異色作品になりますね。現代の日常生活を劇画的にスケッチした作品です。表現を大袈裟にすることで軽妙さを狙ったようにも思えるのですが、力が入りすぎでかえってぎこちなく感じました。日記としては十分な内容なのですが、読者に対するサービスが、自分自身にほど丁寧になされていないのが、残念です。こうした手法も決して悪くないのですが、惜しむらくは今一つ読む楽しみが足りないようです。