魚という願い
魚という願い
勲
海に入ってはみたけれど、その世界で生きていくだけの力の無いままに陸の攻撃に晒されて、戻れず、進めずいる主人公の戸惑いが描かれています。もちろんこれはメタファとして書かれているのですが、うまく整理できなかったように思います。「魔法使い」が出てくる必要性が感じられません。もしも必要な存在なら、もっとその部分を書かねばなりません。象徴的に物語を進めるときには、単に事象をなぞるのではなく、事象の本質を抽出する作業が必要だと思います。