タトゥ

タトゥ

の★

 タトゥを背に負って死んだ男と、ペーパータトゥを腕に貼っていることさえ忘れていた主人公が、短い中に対比されています。死んだ男がなぜ死ななければいけなかったのか、なにを守ろうとしたのかということは、この際問題になりません。あくまで、守るものさえない主人公の、情けないペーパータトゥがこの作品のすべてです。最後の一文は、あまり効果をあげていないように思えるのですが、いかがでしょう。