町蔵のいる町
時実一穂
(一次予選得点:99)
一読して「この町のどこが変なのだろう」と思ってしまいました。バスだってコンビニだってないならないでどうにかなるし、誰かがグラウンドを走ったって別に構わない。星が降ってくるのは嬉しいったらありゃしない。これは、もしや私が町蔵かと思ったのですが、誰が読んでもそうですよね。作者は分かって書いているのです。町のもつパーソナリティを一人の人物に集約して論じる中に、この町に対して愛着と好奇心を持っている主人公の心情を描いているのだと思えます。これって、読みすぎでしょうか。
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