河童
河童
香沢智衛門
どのくらいの時代を意識して書いたのかよく分からないのですが、そういう時代があったのは事実です。丁稚奉公に出すのも給金より口減らしが目的だったようです。また身につけた技能で自分の生計を立てられるということも大きかったのです。
事実をただ淡々と述べていますが、作品としては物足りないものを感じます。父や母の感情や主人公の経験が、今一つ感じられないのです。事実の記述をもっとコンパクトにして心情描写をしっかりとさせる必要があるのではないかと思いました。