チャーシュー作り

チャーシュー作り

綾溝

 タイトルにひかれて読んだのですが、予想とは違った物語でした。アイディアは分からないでもないのですが、「狂気−殺人−カニバリスム」といった定型に嵌りすぎているように感じました。物語の構成自体が、安易な方向に流れている気がします。ショッキングな題材を扱えばそれなりの形にはなるのですが、それが読者に何か新鮮なものを与えられるかといえば疑問です。もっと登場人物に対して愛のある描写が欲しいと感じました。