ポルシェは桜の夢を見るか
江原 章太
(一次予選得点:19)
最近では定番になっているのか、夫を亡くした妻のシチュエーションで書かれた作品です。ポルシェに乗るというある意味では官能的な場面を通じて、夫婦の歩んできた道のりを描いています。ただ、あまりに美しく描かれすぎていて「夫婦ってこんなものかな」という物足りなさを感じました。
また、初めに書かれている「東北の春はまだ浅く、角館の桜が満開になるのは関東地方が新緑に輝く頃である」という表現を読むと、今現在はまだ角館の桜は満開でないように読めてしまいます。
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