手紙

手紙

ハシダスガオ

 作者の真意が今一つ分かりません。このような手紙(?)を読んだら、いったいどう感じるでしょう。多分、責められていると感じるに違いありません。「愛児を踏み潰したときの感触は一生消えることはないでしょう」という言葉に記憶が蘇ることでしょう。もし作者の狙いがその点にあるのなら、書き手である夫が他人事のように事件を捉えていることを告発する作品なのでしょうか。それとも、我が子を殺した女への恨みつらみと呪詛の言葉なのでしょうか。
 制限文字数には余裕があるのですから、その辺りを明確にして欲しかったところです。このままでは、ただ読後感のよくないお話になっています。