線路
線路
おーぎや
(一次予選得点:13.5)
閉塞感の中でも歩き続ける男の話です。途中、線路と言う救いになりそうなものが見えるのですが、どれだけの信用が置けるものか。状況は自分の判断と、前に進み続けることだけを求めている。焦燥感と、無力感と、それでも諦め切れない気持ちが一貫して表現されています。描写の点では成功しているといっていいでしょう。
さて、それで読者が何を受取れるのか、という点が弱いのですが、スケッチとしてはうまく出来た作品と言えます。