マジックショー
マジックショー
一種
無駄な描写が一切省かれた、優れた作品です。淡々と事実だけを記述しているのですが、感情が挟まれていない描写にこそ面白さが出ています。「痛い」と登場人物に言わせるのでなく、読者に「痛い」と思わせる術を身につけています。登場するキャラクタにもしっかりとキャラクタが出来ており、完成された作品という印象を受けました。小説の中の舞台を見る観客の一人として、読者が物語に入っていけます。