幻滅
K.H
途中まではとてもいい感じで期待していたのですが、最後のまとめ方が唐突な気がしました。タイトルと最後に重ねて「幻滅」という言葉が使われているため、作品の幅が狭くなっているのも不満です。「星(ホシ)−シホ」という擽りにもどうも納得できません。星に象徴されている、当時の主人公の考える「この世の中において大事なこと」が何なのか、明確に示す事が出来ていません。主人公の幻滅に同意する事が難しいのではないでしょうか。
読者に、最後の部分の星空を美しいと思わせる事が出来たなら、この作品は成功です。そのための説得力が欲しいと思いました。
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