妙光先生日記−飼ひ犬

妙光先生日記−飼ひ犬

藤次

 若い方が、無理をして老人じみた文章を書いたようで、気取った感じを受けてしまいました。もちろん、仮名遣いだけのことではなく、主人公の生活環境や行動に老人じみたものが漂っているのです。「札幌便」の純情なオッサンぽさとは、また違った印象です。
 旧仮名遣いで書くことにどれだけの意味があるのかは、ここではあえて問題にはしませんが、もうすこし正しい旧かな遣い(といっても必ずしも一通りではないけれど)をして欲しいものです。例えば「やふだが」は「やうだが」、「どふしても」は「だうしても」、「しようがない」は「しやうがない」ではないでしょうか。この他にもたくさんあります。