最強の敵

最強の敵

鹿野まどか

(一次予選得点:23.8)

 自尊心の塊の様な主人公を、一人称で描き切っています。表現に生硬な感じがして、読みづらい部分や、意味の伝わりきらない部分も有りますが、主人公の性格の一部とすれば、容認できるかもしれません。わざとなのかもしれませんが、作者の生のままの人格が文面に吐き出されているようで、妙に生々しく思います。それは、それで味のあるものですが、それにだけこの作品の価値を見出すのは作品世界が小さくなりすぎるのではないでしょうか。
 「3回の成功を納め」が一体どういう状態なのかは、読取ることが困難です。一人よがりともいえるこうした描写をもう少し読者よりにかみ砕いてくれても良いように思います。