幸せというもの
早絵花
日常の中のちょっとした幸せを描いています。表現にもう少し工夫が欲しいところです。段落分けがされていないこともあって、だらだらと平板に続いている印象です。「朝起きて、おはようと言って、歯を磨いて、ご飯を食べて、靴を履いたら……」といつまで経っても遠足の話に辿り着かない作文を読むような印象です。どの部分が導入で、どの部分が物語のポイントなのか、意識をして書いてみると読者にも理解しやすい作品になると思います。今のままでは、わざわざ宮島を舞台にしても、それが生きていません。読者がその「日常のしあわせ」を共有できることが、この作品の狙いなのですから。
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