幸せって?

幸せって?

チュメ太

 アイディアは決して悪くないのですが、語りの基本的な技能の点で失点が多いように思われます。「胸板をキャンバス代わりにドラえもんの似顔絵を描いていた」とはどういう状況なのか理解に苦しみます。胸を机かイーゼルがわりにしていたのでしょうか。そのまま読むと裸の胸に指で落書きの真似事をしていた、というちょっと色っぽい場面になるのですが。「行き着け」は「行き付け」が自然ですし、「汚れきったヘドロ化社会」では関係の説明になっていません。「順当だろう」「結論に至ったある日」「粉をかけておいたのが功を奏したのか」といった表現が、どれも生硬で自分の言葉として消化しきれていないように思えます。背伸びをせず、もっと平易で分かりやすい、衒いのない文章を書くことをお勧めします。