悪人--例えば隣にいる...
のんべ狸
「事実は小説よりも奇なり」といいますが、公務員のたかりの構造はすでに衆知の事実になってしまって、このくらいの話を読んでも「そうだろうな」と受取ってしまいます。この話が事実に基づいているかどうかは分からないのですが、読者は実話だと捉えてしまうでしょう。この辺りが、作者の表現の巧みなところでもあるのですが、一方、その分インパクトも弱くなってしまいます。小説としては、より強烈な印象が欲しいところです。しかし、フィクションを構成するには、面倒な社会になったものです。
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