時代の狭間を走った男
時代の狭間を走った男
橘 司
設定自体は、まずまずなのですが、やや状況説明に手間を取りすぎた印象です。安土に居座る官僚型のスタッフと、戦闘志向のラインとの対立を描くには、具体的な人物名が少なすぎたように思います。日向と筑前だけでなく、スタッフ側の人物の名前も出して欲しいところです。
この話の主人公である勘吉は、十分に描写されておらず、人物像が立っていないように思いました。描写のバランスを再考して、構成を整理すればスケールの大きな作品になると思います。