限りなく誰かに似ている日本の私
限りなく誰かに似ている日本の私
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手慣れた筆致で、平均の中に埋没していく個を描いています。自分が誰か(平均的な日本人)に似ているということの不愉快さや、安心感がうまく捉えられています。しかし、そこから一歩も出ていないというのも事実です。個がその存在を感じられない時代であるというのは、今更言うまでもないことですので、さらに一歩進んだ考察が欲しかったところです。