アウトローたちの夏
アウトローたちの夏
柏木雅博
登場人物がみなひとくせありそうな中、主人公一人が「真面目に仕事しとる」というあたり、作者の人物像が出たように思えました。主人公同様、アウトローを外から見る立場で、自分自身がアウトローではないのでしょう。彼らに対しての愛情や、羨望が良く出ていると思います。あくまで、自分がその世界に入らないという前提付きでの視点ではありますが、それはそれでいいと思います。