倍速
斎藤 誠
(一次予選得点:24.5)
これは、人間の能力が拡張されるたびに、話題になることですね。産業革命によって労働者の過剰労働が問題になり、情報革命により事務処理の増加と紙ゴミの氾濫に苦しむ。この作品はその延長上に描かれています。パーソナルコンピュータの登場により、いままで必要とされなかった情報が不可欠のものとなり、より多くの情報をより速く求める時代がやってきました。それが、人間の体内レベルで起こるわけです。
そうした意味では、新味は無いのですが、誰のための技術なのか。技術の自己目的化と競争原理による社会発展の矛盾を再考させてくれる作品といえます。
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