同期サラリーマンの願い事

同期サラリーマンの願い事

みっちょん

 小市民サラリーマンの心情を、笑い飛ばす好作品だと思います。「他人の不幸は蜜の味」とまではいかなくとも、他人があまりに幸せになることが耐えられない、競争になれた人間の愚かさが出ています。
 ただ、同じことが繰り返し書かれているような印象で、千字が無駄になっているようにも思いました。野球選手のこと、基本給のこと、一億円のこと。どれか一つでも十分に作品になるところを、全て書いてしまっては千字のオムニバスのような感じです。それぞれに変化があればまだしも、代わり映えのない展開ではくどいように思われます。