相川あぶ

 こだわり無く競い合うことのできる友人同士の関係が、象徴的に描かれた作品です。学生時代から、勝った負けたと自分で思いながら付合ってきて、今日もまたその生き方に影響される。生きていく力を与えてくれる、素晴らしい関係がそこにあります。理想的すぎる話にもなりがちなところを、さりげなく日常の中に描いて成功しています。
 最後の纏めがやや甘く、読者に与える共感が薄いようにも思われます。