ウィンディータウン・ラブストーリー
ウィンディータウン・ラブストーリー
の★
達者な文章で、リリカルに綴った恋の物語です。フーコ(風子?)のために年の数と同じ風車を回す主人公の姿が、宮沢賢治の物語の世界のように美しく気高く、感じ取れました。この作品は、理屈よりも「物語」としての完成度がすべてのように思われます。世界観と、主人公の人間的な魅力が、しっかりと読者に伝えられています。可能性を感じる作品です。