春
春
相川あぶ
(一次予選得点:16)
話の視点がやや遠すぎるように思われます。この物語の主人公は「都市銀行勤務の几帳面な課長」のはずです。それを語る人が、主人公の部下の同窓生ではあまりに距離がありすぎないでしょうか。これでは、課長の人柄や表情を生き生きと表現することはできません。課長の心境を上手く表すことのできる距離の人物を語り手に択ぶべきです。
この段階では、まだ物語の概要が記述されているコンテのように思われます。より詳細なスケッチを施して、登場人物が活き活きと動き回ることを期待します。