コテコテ・ユニット

コテコテ・ユニット

メトロ

 いつもの会話主体の作品ですが、今回はその会話自体が中心にすえられています。この会話を読んで「これはおもしろい」と読みふけるようなら、この作品は成功といえるでしょう。最後が意外な感じで終ってしまったとしたら、失敗です。読者に詰まらなくて、主人公におもしろいとしたら、それは単に「主人公が変わり者」か「作者がユニットの魅力を描き切れていない」と読者が取るからです。
 会話は関西弁らしきもので交わされていますが、やや違うようです。読者への配慮なのかどうかは分かりませんが、そのことでイントネーションが想像しづらく、かえって読みづらくなっているような気もします。より、おもしろい掛け合いをさせることで、魅力を感じる作品にできたのにと残念です