平行移動可
しまケロ
なかなかいい素材を見つけていますが、作者の真意が分かりません。自分の認識と外界に常にずれが生じているのは当たり前のことで、日々にそれを修正し続けることが生物としての恒常性というものです。音程に関しては、私も同様な経験(ただし、ある日突然半音もの大幅なずれが生じることはありませんでしたが)があります。まあ、自分を外界に合わせれば、さほどの問題はなかったのですが。
世の中の何もかもが平行移動する可能性をもっている、という発想自体は悪くないと思うのですが、それによって生じるものが「この文を書くのは大変だった」という程度の事では作品としての説得力がないように思われます。音程が半音ずれたことで「失禁した」というのも不自然です。そのことの重要性が読者に伝わっていないので、ただの誇張に終っています。
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