ハルノタヨリ
ぎりゅ
主人公があまりにステレオタイプで描かれすぎているようにも思えますが、ストーリーの展開は自然で纏まっています。不思議な電話がかかってくるということから、SFやファンタジーのような雰囲気を持っていますが、それは単に間違い電話や電波障害かもしれません。日常の範囲に収まった作品といえるでしょう。そして、そうしたちょっとしたきっかけで、主人公はハルを見つけることができたのです。主人公の繊細な観察眼と、季節の流れを受け入れる心が暖かく描かれた作品です。
主人公の人柄が伝わる印象的な結末をつければ、作品の世界が広がるように思われます。
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