祝日

祝日

おーぎや

 一次予選通過作より、こちらの方が「ひっかかり」がありました。超能力者が普通になった世界の事を、国廉軍も休む祝日を題材として描いています。この作品は、そのまま読んでもおもしろいのですが、現実の世の中になぞらえても読めます。その当てはめかたは、読者次第でしょうが、一例として「超能力」を「言葉を使って表現すること」に置き換えると、なかなか興味深い物があります。作者の意図を越えて深読みするのは、あまり上品な読み方ではありませんが、この作品にはそうした自由な解釈の余地があると思いました。