雨夜秘譚
瑕瑾
(一次予選得点:21)
主人公の年齢をかなり若く考えていたので、最後の部分の飢饉に違和感を覚えました。文章は達者で、構成もうまく考えられています。家族というものが何で結ばれ、また何をすることでそれを確認できるかということが、いろいろと考えられる作品です。全てを言わず、考えることをさせてくれます。
方言が大変効果的に使われていますが、読者によっては読取り難く思うかもしれません。特に「ワレ」が一人称か二人称かは地方によっては誤解されかねないでしょう。この辺り、読者の範囲をどの程度におくのか、興味ある問題だと思います。個人的には、このくらいの方言ならば許容範囲ですが、皆さんはいかがですか。
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