階段
階段
真枯淡
(一次予選得点:14)
人生という折り返し地点のない道筋に、あえて折り返しを見出そうとする作品のように思えます。人生は、そこにいるときは、上り坂とも下り坂とも分からぬ道です。前に進むのがいかに不安でも、やはり一歩を踏み出さずにはいられません。そのことを、簡潔に描いています。ただ、そのことがストレートに書かれているだけなので、それを深化させることはできていないようです。
また「一段を365日、もしくは366日かけて、ゆっくりと移動する」は蛇足のような気がします。