床屋
i-ito
(一次予選得点:14)
床屋という場所の持つ、気の置けない雰囲気をうまく活かした作品です。確かに、床屋に言って店の主人や街の人たちと話すことが、、昔から庶民の娯楽の一つになっていました。気のいい床屋の主人が、悪戯心を出すなどということも有りそうではあります。一方、ゴッドファーザーや暴力団組長襲撃事件を例にする間でもなく、客があまりに無防備な状態になっていることも事実で、その辺りをうまく描いています。
あまりに恐怖を与えると人間は死んでしまうことがありますから、白寿の祖父さんにやることではないような気もしますが、すっきりとした構成の、軽い読み物として、うまく書かれていると感じました。
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