侵略者
KAZUNARI
ほとんど、劇的な場面が無く、淡々と歴史書を記述するように綴られた作品です。こうした作品は、まさにその内容と筆者の解釈が勝負です。そうした点からすれば、この作品は成功したといえるでしょう。メソという架空の「動物・植物」の存在を、的確に表現しており、最後の解釈も上手いといえます。この結末はまさに「解釈」に属するもので、同様の事例は人間と共生する「ビフィズス菌」や主食の「小麦」の繁栄に見て取れます。
途中で、赤メソと白メソについて詳しく述べるなど、表現上の工夫もされており、構成のしっかりした作品といえます。
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