心臓
takka
(一次予選得点:18.5)
この作品は、まさに宗旨替えのお話です。宗旨とは生き方であり、主人公はこれまで社会的な地位や名声に帰依していたわけです。それが、一人の女性を神として崇めることになったというわけです。彼がそうしなくてはいられなかった気持ちや、そのことのもたらす結果の示唆といった点が焦点になると思います。そうした意味の描写は彼女の美しさが中心になっており、やや不満が残るところです。彼女の美しさがもっとも大事なら、最後にそのことを独白させたいですし、子どもを助ける行動が大事なら、それを一言書いて欲しいように思えます。
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