エスケープ・フロム・LA

監督:ジョン・カーペンター

出演:カート・ラッセル、ピーター・フォンダ

物語:
2013年、大地震で大陸と切り放されたロサンゼルスはアメリカ政府に対する反乱分子を追放する監獄と化していた。アメリカ政府の最重要機密「ブラックボックス」が第三世界の革命家がロサンゼルスに持ち去られた。ブラックボックスを奪還すべくスネーク・プリスケンが再び無法都市に送り込まれた。

所感:
前作の「ニューヨーク1997」(’81)をご存じだろうか。監獄と化したマンハッタン島に大統領機が墜落、大統領の身柄とともに奪われた国家機密を奪回すべくスネーク・プリスケンが・・・。もうおわかりだろうが今回の「エスケープ・フロム・・」とまったく同じストーリーである。
殺伐とした事件の頻発するアメリカにとって当時の近未来のイメージは「1997」に描かれたマンハッタンだったかもしれない。「1997」に描かれているプリスケンは誰にも従わないひねくれ者で孤独な一匹狼に映った。
「エスケープフロム・・」の近未来のイメージもやはり殺伐としたものだが、プリスケンは反体制、反社会的な雰囲気が濃いアウトローと言うより、(アメリカ的な)自由の代弁者のようになったように思う。規律正しく、安全な管理された社会と文明を退化させた社会とどちらがほんとの自由なのか、画面の端々に見え隠れするアメリカン・スピリットが憎らしかった。



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