
劇団:BURSTMAN 第31回 公演
観劇日:1996年10月13日
脚本・演出: 佐々木 誠人
舞台美術: 宮原修一
舞台監督: 近田佳明
出演: 伊崎寿克 石原真一 くじら
立木文彦 千葉 繁
物語:
とある精神病院に集まった8人の男女が精神病院の中で共同生活をしている。それぞれ元大学教授、元タクシー運転手、元精神科医、元社会人野球選手・・・といった経歴の持ち主。みな普通に見えるけどどこか変。
そんな彼らの生活の中にフツーでないジャズミュージシャンが入院してきて巻き起こる大騒動。はたして彼らは異常なのか?普通なのか?
所感:
バーストマンは個性的な声優「千葉繁」氏の率いる劇団今回で第31回の公演になる。私は「あぶくたった、にーたった」「おばあさんたちの密かな愉しみ」のにつづいて今回の「俺たちは普通だ!」が3回目の観劇になる。アニメ声優で有名な千葉氏の劇団だけあって客層にアニメファンが多いのもこの劇団の個性的な所である。内容的にはどの作品をとっても物語や演出がしっかりしているうえ、全編を通じてちりばめられたギャグで全く退屈を感じさせない。私のお気に入りの劇団である。
この物語の主人公達は社会に適応するという目的でひたすら普通を装い、その生活に慣らされいく。社会からはみ出した人達が普通になろうと努力するところにこの作品のおもしろさがある。この作品は私に「普通って何だろう?」という疑問を投げかける。
実社会の中で私たちの中にも似たようなケースが無いわけではない。たとえば学校の中で、職場の中でいつの間にか”普通”に慣らされて自分が何を求めていたのか忘れてしまうこともあるのではないか?そんな気持ちをこの作品はユーモラスに描いている。
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