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よくある”問答”もんどう・・・−3−



27 パソコンの故障
28 新品との交換
29 パソコンの故障に基づく休業損害は可能か
30 情報の損失の損害は保証されるか
31 通信販売とパソコン部品
32 修理はいつまで可能か
33 動きの悪いパソコン
34 古くなったパソコンとソフトの転売は可能か


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27 パソコンの故障
 パソコンの故障、不具合、動作不良、理由不明の不安定な状況な ど、パソコンにまつわる問題は実に多数であり、また多様です。
 一口に故障と言い切れないものから、故障なのに消費者には意味 がわからないので、原因不明とされているようなものも多数あるよ うです。
  パソコンは、まだまだ発展中の、開発途上のもので、まだまだ車 のような完成段階には至っていないと言うべきでしょう。従って、 これからも、さまざまな問題を抱えて、一つ一つ解決しながら、前 進していくほかないのです。

 ここでは、おもに消費者の立場からの法律問題を検討します。
 パソコンを購入したが、どうもうまく動かない、どうするかとい うのが第一弾です。販売店やメーカーのサービスセンターやサポー トセンターへ電話するがつながらないというのが第二弾。雑誌など、 レスキューものを読み漁るというのが第3弾。しかし、やはり必要 なのは、販売店の修理です。
 まず、購入の際にもらった保証書、修理に関する書類をよく読ん でください。まず、保証期間というのがあるはずです。通常ですと、 一年程度でしょう。その期間は「正常な使用状態のもとで万一故障 した場合には、無料にて故障個所を修理します」と言う規定がある はずです。
  従って、通常の使用方法の範囲内で、動作がおかしいときはすぐ に修理を依頼して、無料で直してもらうことになるのです。この場 合の通常の使用方法というのは、部品を自分で交換して改造したり、 内部に手を加えて動作内容を変更したりといった、おかしな変更を したような場合をいいますので、普通の使い方をしている限りは関 係ない規定となります。

 修理の期間中であれば、いつでも修理してもれるのですから、出 来るだけ早く連絡して、持ち込むなり、郵送するなりしましょう。
 本体ごと持ち込むのが一番早く正確なようです。そうすると、修 理センターでも原因の解明が早く出きるからです。
 中には、修理センターの体制が出来ていなくて、なかなか修理し てくれないところもあるようです。このように、消費者にたいする 対応が問題のときは、各都道府県にある消費者センター、消費者相 談窓口に、具体的な内容を示して相談してください。大変効果的な ことです。恐らく、販売店からすぐに連絡があり、修理をしますと 言うことになるでしょう。



28 新品との交換
 

 パソコンを買って、使いはじめたら、すぐに故障で、修理をした。
 ところが何回修理しても一向に直らない。何度修理しても、直ら ないときにどうするのか、という問題があります。
 この様なときには、新品との交換と言うことが一応想定できます。 すぐに交換してもらえるのでしょうか。

 パソコンを購入した際に発行される保証書によれば、どうも、 新品との交換は想定していないようです。故障部分の修理と言う表 現がほとんどで、交換する部分、修理の部分は、問題の場所と言う だけのようです。
  確かに、車などの場合に、タイヤがパンクしたからと言って、車 全部を交換しろということはありえないでしょう。これと同じで、 故障の個所だけ直せば基本的にはそれですむはずです。完成した機 械類では、その様な修理で十分です。

 ところが困ったことに、パソコンの故障の中には、どうしてか、 原因不明と言うことがあるのです。これは、本当にそうなのかどう かは分かりません。しかし、一応その様な「原因不明」といった発 言は確かに聞くのです。こうした場合はどう処理したらいいのでし ょうか。
 消費者の立場では、このように考えてください。製造物責任法の 考え方と同じで、故障の原因を消費者にしてきさせる必要はない、 消費者にはそうした故障の原因を示す義務はない、消費者は、メー カーにたいして、完全に動くパソコンの交付を請求するだけで良い、 ということです。従って、消費者としては、ただただ、完全なもの を交付しなさい、完全に治らないのであれば、新品と交換しなさい、 という立場に立って、きちんと交渉するほかないのです。
 メーカーや、販売店は、なにが原因であっても、それは、メーカ ーと販売店が解決する問題であって、消費者には完全なものを交付 する義務があるのです。故障の原因については、消費者が作ったと き以外は、消費者には何の責任も負担もないのです。

 この点を法的にいいますと、消費者は物品の完全履行請求権があ るということになります。ものが完全になるまで、履行はないので す。故障はすべて完全に直さない限り、履行はないと言うことにな るのです。

  故障の修理を繰り返しながら、一向に直らないときは、はっきり と交換を請求してください。完全履行請求権を行使するのです。こ れは、消費者の当然の権利なのですから、当然の要求なのです。



29 パソコンの故障に基づく休業損害は可能か
 

 パソコンを購入して、大いに利用しようと考えていたのに、突然 の故障で、仕事に差し支えが出てしまった、といったとき、その故 障によって仕事が遅れた部分を、休業損害のような考えで、保証し てもらえるのでしょうか。

  車の故障のときは、修理する間、「代車」といって、変わりの車 を用意することを請求できるのがほとんどです。多くの場合は、事 故などで、消費者側の一方的な問題のときですら、この様な対処が あります。これは、車と言うものが、日常生活の中で欠くべからざ る存在になっているからでしょう。車がなければ、生活や仕事がで きないというところまで来ていると言うことかもしれません。
  果たしてパソコンがここまでの必要性の認知、社会的認識に達し ているでしょうか。パソコンがなければ、仕事の重要な部分が進ま ないと言う状況は生まれているのは事実ですし、そうした仕事の分 野も確実に広まってきています。
  しかし、社会的な常識の部分では、まだまだ、便利な道具といっ た程度の認識が一般で、使わなくても仕事が出来る、好きな人だか ら使っているといった認識が現実ではないでしょうか。
 この認識が、車並みの認識になったとき、「代車」ならぬ「代パ ソ」という存在が出てくるでしょう。

  パソコンの利用によって、どのような利益が生み出されているの か、パソコンがないことによって、どのような不利益が生じたのか、 こうした点の立証が果たして出来るでしょうか。民法の世界では、 損害賠償を請求するときは、請求する側が請求金額の立証をしなけ ればなりません。請求者に、パソコンの利用でいなかったことによ る損害を立証する義務があるのです。

  最近インターネットプロバイダーの中に、利用出来なかった時間 分料金を返還するといいうサービスが始まりました。このように、 利用できない期間の損害金を客観的に算定できる場合は、比較的簡 単に使用できなかった期間の損害の支払いを請求できそうですが、 このようなはっきり算定できるケースは少ないでしょう。
 この事は、損害を請求できないと言うのではなく、その立証が大 変困難だと言うにとどまり、立証に自信があれば、挑戦するのも大 変意義があるといえるでしょう。



30 情報の損失の損害は保証されるか
 

 パソコンの故障が初期的な時期に起きてくれれば、まだ助かります。
故障が、かなりパソコンを利用して、情報をたくさん記録して、保 存しているときにおきますと、大変な事態に立ち至ります。すべての 情報は、貴重なもので、一つしかないことも多いのです。
 また、大きな文書を作っていたり、作業しているときに故障すると、 自動のバックアップ機能がついていればいいのですが、ないときは、 その文書なり、作業中の成果・作品が一瞬のうちに消失することがあ ります。

  パソコンの動作がおかしいとき、その時気がついて保存しようとし ても、その時はすでにパソコンが動作不良で、強制終了してしまいま す。ウインドウ95もそうです。不正な操作をしてもいないのに、勝 手に不正な操作をしたと言って、勝手に強制終了します。
 偶然にもロータスのソフトを利用していれば、再起動した際に保存 していない途中のものが見つかりましたと言って、消えたものを立ち 上げてくれることがあり、命拾いすることがあります。

 さて、パソコンのハードディスクの不良で、情報が消えてしまった ときどうなるのでしょう。
 まず、購入した際の「保証規定」を確認してみましょう。
 ここには、はっきりと、「保証内容は本体の修理(ハードウエアー) のみに限らせていただきます。データーの損失に関しては、その原因 が、ハードウエアーの故障に起因するしないにかかわらず保証いたし かねます。」と記載されているはずです。また、「本製品の故障によ る直接、間接の損害については当社はその責任を負わないものとしま す。」と記載しています。
  こうして、各社はハードの部分の故障によって生じた情報の損失に は一切応じないことを明記して、その保証から逃れています。

  しかし、これは消費者にとっては大変困った問題です。ある日突然 おかしくなって、情報が消えてしまうと言うことは、大変な損失にな るのです。
 ただ、同時に、その情報が、客観的にどのようなものなのか、どの ような価値のものなのか、本当にその様なものが入っていたのか、な にが原因で消えたのか、利用者の操作ミスで消えた危険はないのか、 など問題点は多々あるのもまた事実のようです。

 この点は、ちょうどカメラのフイルムの欠陥の場合の補償問題に似 ているでしょう。大切なものが入っているはずですが、元へ戻すこと ができないものであり、取り返しのつかないものだが、評価の方法も なく、単に、新しいフイルムに交換して、保証の範囲はその範囲で終 了するという考えがあります。
 こうした考えが、この分野では当然のようになってきています。

  これとは違うと言う判例などが出ない限り、今の時点で、情報の損 失を請求するのは困難と言うほかないようです。
 従って、現在のところは、常にバックアップをとっておくと言う救 済方法しかないようです。



31 通信販売とパソコン部品
 

 通信販売と言う方法は、在庫を抱えなくてできる商売であり、無 店舗販売ができるので、これまでの店頭販売を基本とする販売方法 に比べて、格段に経費を押さえることができるものです。  
 問題は宣伝方法だったのですが、この問題は情報ネットが解決し てくれました。パソコン通信での掲示板の利用がそれであり、イン ターネットのホームページといたものもあります。 こうした方法は ほとんど経費のかからない宣伝・情報公開方法ですから、パソコン 部品などを探している人にとっては、絶好の情報提供であり、販売 希望者と購入希望者とを結ぶ大変便利な情報ルートとなったわけで す。
  こうしたものは、経費がかからないことから、小額商品など、利 益の少ないものに適したものとなっています。利益の少ないものは どうしても多額の宣伝費もかけられないので、売りにくく、販売上 の不利な点がありました。また、手作り商品や、数の少ない商品な ど大量販売できない商品も、この方法によれば販売が可能となり、 大変大きな力を発揮するものとなりました。

  しかし、同時に、この経費がかからない、手軽にできるといった 方法は、実は、無責任な販売方法にもつながります。在庫を持つ必 要もないので、あらかじめ、希望をとっておいてから、作りはじめ るので時間がかかると言った問題、そして、お互い知らないもの同 志なので信頼がなく、現金送金を最初に行わせるといったケースで は商品が来ないと言った苦情が、逆に商品発送が先の場合は、回収 が困難だといった問題が生じて、どうしても躓くことが多いようで す。

 さて、同時に、通信販売で、不良品が流れると言う危険もありま す。有名なメーカー、大手の販売店など、信用のあるところでは不 良品を販売するといった行為はないはずですが、個人同士の売買の ようなとき、あるいは全く知らない業者から中古品を購入するよう なときは買い手の方も十分に注意を行い、自己責任で購入するほか ありません。

  どうするかと言えば、売買契約の際に、故障についてどのように 処理するか、品質の保証はどのように確保するか、不良品であるか 健全な商品なのかの判断はどのようにするか、誰のリスクで判断す るか、交換可能か、返品可能か、動作保証はするのかしないのか、 使用年数、使用頻度、などなど、詳細をきちんと詰めるようにする ことです。
 ジャンク品と言うものがあります。がらくたと言うのでしょうか、 いらなくなったパソコンの部品が安い値段で売りにでるので、その 部品を利用すると言う売買の方法です。何の保証もありません。そ の代わり大変やすい。良いものにぶつかれば大変得をする、失敗し たら損をする、しかしすべて自己責任、自己負担と言うものです。
 通信販売で、中古品を買うときは、こうした点を覚悟して買う必 要があります。



32 修理はいつまで可能か
 

 商品の修理に関する業者の対応は一定ではないようです。かなり 長期間(20年以上)にわたって、修理の部品を保存しておいて、 修理に対応してくれる業者もありますが、売ったら最後部品がある のかすらわからないと言う業者もあります。数年しか経っていない のに、もう部品がありませんという業者もいます。

 このように、商品により、その部品の保管期間はまちまちのよう ですが、消費者保護基本法の観点からは、商品の部品はその商品の 耐用年数の間は修理できるように対処するのが、業者の義務と言う ことになります。

 そこで、具体的に調査しますと、パソコン関連の企業では、一般 に製造中止から7年間は部品を取っていると言うことで、製造中止 の後、7年間は部品に困ることなく、またこの間は修理が可能とい うことですから、ひとまず利用可能な期間においては、十分修理し てもらえると言うことのようです。
 ただしこれは、大手のメーカーにおいてその様に基準化され守ら れているというだけで、小さなメーカーや、倒産してなくなったメ ーカーなどは、もう部品など探しようがないと言うことははっきり しています。長いこと利用するつもりならば、有名なメーカーの商 品を買うことが必要となるわけです。
 有名なメーカーの製品が多少高いというのは、こうした責任のあ る対応をするといった長期間の保証も一緒に買うということなので すから、その点も購入時の判断基準としてください。



33 動きの悪いパソコン
 

 購入したパソコンの動作が遅いような気がするとか、うるさいと いったことが気になることがよくあります。気になるだけではなく、 本当に問題があるときもあります。
 実際にあった話ですが、ある業者からパソコンを購入したところ、 その動作が遅いように思って、専門家に見てもらったところ、何と うたい文句の高性能なCPUではなく、古いCPUが搭載されてい たと言う報告がありました。
 また、新品のパソコンを買ったのですが、利用しているうちに特 定のソフトが動かなくなり、動作がおかしいので男のソフト会社に パソコン本体を送って見てもらったところ、パソコンのタイマーが おかしかったのが直接の原因だったのですが、調査の結果、利用さ れていたハードディスクは過去に使われていた古いものだったと言 うことが判明したと言うことも報告されています。

  これは、もはや、詐欺行為であり、許されないことですが、ここ までひどくないものでも、かなり問題があるものも多いようです。
 また、海外での現地現地生産が多く利用されているので、不良品 の発生率もかなり高く、パソコンの性能が出ないと言うことの原因 になることも多いようです。

 パソコンの性能の善し悪しや、稼動するときの音、送風ファンの 音など、どうしても気になることもあるでしょう。できれば、専門 家や、販売店へ持ち込んで、実際に動かして、見てもらうようにし てみましょう。この範囲は、アフターサービスでやってくれます。

  ただ、客観的に異常な音が出るときは、何か必ず不具合があるの ですから、その部分はきちんと解決すべきでしょう。しかし、うる さいと言うこととか、遅い、早いと言うことは、どうしても、相対 的な概念であり、相対的な判断ですから、一人勝手では何ともしが たいものです。この様な時は、専門かみ見てもらうほかないはずで す。



34 古くなったパソコンとソフトの転売は可能か
 

 新しいパソコンを購入すると、もはや古いパソコンは使いようがな くなります。古いパソコンに利用していた前のソフトは、そのパソコ ンにしか利用できないと言うことが多く、オペレーションシステムが 変更になっていれば、全く利用できません。
  こうして、新機種を購入すると、それまで活躍していたパソコンも お払い箱になる運命なのです。しかし、だいぶ使い込んだので、かな りお金をつぎ込んでいるでしょうし、すぐには捨てがたいものです。
 ところが持っていても、もはや、ほとんど使うことはありません。
 バックアップ用といって、持っていてもハードディスクのフォーマ ットが異なったり、読み込みのスピードが合わなかったりで実際には ほとんどバックアップ用にも利用できないのが現実です。

 この様なことから、その旧機種を友人に売却するといったことがお きるわけで、自然の成り行きです。
 けっして問題があるわけではありません。まったくの合法行為であ り、どんどんやっていただいて結構です。
 ただ、一つだけ注意しなければならないのは、そこで利用している ソフトの問題です。通常は問題無いはずですが、中には、大変厳しい 制限をかけていて、中古品の転売を禁止していると言うものもあり、 若干の問題があるのです。
 しかし、現実にはそのソフトは、もはや時代遅れで、販売価値もな く、販売店でも売ってはいないものでしょうから、仮に転売しても現 実には価格はつかないので、無料で贈与するという問題になるでしょ う。厳しく言えば、そこまで禁止する業者もいるかもしれませんが、 そうしたものの場合はいっていの考慮が必要でしょう。

 そう古くはない、現実にまだ利用できるソフトが売られているとい った程度のもの場合には、もっと注意が必要です。現実に利用可能で あり、同様のソフトが売られているというのであれば、転売には慎重 でなければなりません。

 全く別の観点から、そのパソコンは、中古品ですから、動作の保証 はないはずです。また保証期間は終了しており、優良の修理しかでき ないもののはずです。また、どのような性能かは、またどの程度の期 間これまでどおりの性能のまま動くものかは、全くわかりません。な んの保証もないわけです。中古品の売買ですから、そうして点の約束 事は、きちんと確認しておかなければなりません。それを怠ると、け んかの原因にももなります。
 実際に使ってもらって、試運転して、納得して買ってもらう、売る ときは保証しないことを明確にする、買う方は、何の保証もないこと を承知で、直すときは、メーカーで有料の修理となること、7年以上 のものは部品もなく修理できないこともあること、そういった点をし っかりと交渉してから、売買するようにする必要があります。


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