第二章 しまなみ海道


Last update 1999/12/14
翌朝、心配していた天気も心配なく快晴そのものだ。10月にしては暖かい。
昨夜、ビールに日本酒を混ぜたのがいけなかったのか、酒が抜けない。
おじさん達は元気そうだ・・・。
後悔しながらいそいそと自転車を組んでいくと、タイヤの空気がすくないのに気づいた
フレームポンプとの格闘だ。
さすがに二日酔いの朝に10気圧近くをフレームポンプで入れるのは辛い。
走る前に死にそうになってしまった。

記念撮影をして、地元の観光関係の人(?)に教えてもらった通り、フェリーを降りて
左の大きな木の手前を右折して今治駅方面へ向かった。
走り出してすぐに道路の右側にローソンを発見した。
最近は何処に行ってもコンビニがある。おかげで、ツーリング途中の物資調達がとても楽だ。

走りはじめてすぐなのでためらったが、朝食と物資調達のために寄ることにした。
とりあえず水と食料を買ったが、もちろん食欲がなかったのは言うまでもない。
が、これからのことを考えて無理矢理口に押し込むのであった。
ひと息ついて、途中で合流するはずのH本くんに電話を入れる。昨夜電話をする
はずだったが宴会が始まり完全に忘れていたのだ。(H本くん、ごめんなさい)

ローソンを出発すると今治駅(?)に突きあたり右折して糸山公園を目指す。
ここからはほぼ道なりだ。
しまなみ海道開通のおかげか自転車専用道路がきちんともうけられていて
とても走りやすい。
看板の整備もきちんとされていて、ここで迷うことはない。胃は重いが心は軽かった。

高速道路の高架をくぐってしばらくすると坂が始まる。
このツーリングのはじめての難所である。自然とツーリングの列は差は広がっていく。
坂の途中で後続を待つため一時休憩を入れるが調子よかったのはここまでだっ
た酒が抜けない・・・ひたすらしんどい。
とりあえずゆっくり走ることにする。

ひ〜ぃこらいいながら漕いでると、頭上にでっかい橋が見えてくる。
来島第三大橋だぁ!自転車専用道路は左側に大きなカーブを描いてゆっくりと登っている。
右側にはサンライス糸山が見える。
景色がいいので休憩したいが、先頭集団は既に登っているので、後続が来るまで景色を
眺めることにした。
振り返るとひでりんさん、虎父さんの二人の姿が見えた。二人は写真を撮りながらゆっくり
走ってきたようだ。とりあえず記念撮影をとることにした。

来島大橋は第一〜第三までの三つの橋が架かっている。広島側が第一で今治側が第三である。
ちょっとした料金所があった。通行料金は200円だ。100円玉を賽銭箱のようなものに投げ込む。
しまなみ海道の自転車専用道路ではそれぞれの架橋で50円100円と料金を投げ込む。
小銭を用意しておくのが必要だ。

橋上は潮風が通り抜けとても気持ちがいい。
中央の車道を挟む形で右側に原付用、左に自転車、歩行者用の道路がある。
大きな橋桁と青い海にいくつもの島影が浮かぶ姿は口では表現できないくらい美しい。
絶好のサイクリングコースだ!来て良かった・・・。胃の重いものも消え去った。

程なく大島に到着した。大島内の道路もサイクリング道路が整備されている。
しかし、島内の道は坂を上ったり、下ったりを繰り返す。何度か休憩を挟んでいく。
ここは村上水軍ゆかりの地だ。ちょっと見学したいなと思いながらも、『そぉいえば
村上ショージもこの辺の出身だったなぁ』と苦しさを忘れるために、馬鹿なことを考
えるのであった。

休憩しているとH本くんから連絡が入る。大三島に到着したということだ。
H本くんは私の大学時代の友人で広島に住んでいる。
数年前まで自転車に乗っていることを知らなかったのだが、ひょんなことからランドナーに
乗っていることを知り、数年前に一緒に四万十川を走ったのだ。
今回は、ツーリングコースが近いこともあって途中から迎撃してくれる。

伯方大島大橋へのとりつきはダラダラとひたすら上り坂だ。路地に植わったミカンを
みながら少しずつのぼっていく。胃の重さと、しんどさはピークに達していた。
橋に取り付く最後の大きなカーブでH本くんを見つける。先頭集団と合流していた。
早く再会を果たしたい気持ちで、気持ちも足も軽くなる。
H本くんはランドナーではなく折り畳み自転車での参加だった。以前NIFTYのメンバー
と一緒にしまなみ海道を走ったようで心強い。さながら現地ガイドさんである。
久しぶりだったのでいろんな話をしながら伯方大島大橋を渡る。

橋を渡ったところにトイレがあった。しまなみ海道で感心したのは適当な場所に公衆
トイレが整備されていることだ。おかげで快適にツーリングを楽しむことができる。
Tさんの長〜い朝のおつとめの間休憩をとった。

少しして、2人の女の子が自転車を押してきた。レンタサイクルで今治方面へ行くとのこと。
変な自転車オジサンに驚いている2人に、虎祖父さんが声をかけたのは言うまでのない。

伯方島。ここは伯方の塩で有名なところだ。写真を撮りながら走るので全然進まない。
先を急ぐ旅でもないのでみんなのペースに会わせることにした。
『マリンオアシスはかた』というでっかいドライブインで休憩だ。

大三島橋へのとりつつきもやはり上り坂だった。坂の途中には美味しそうなミカンが
太陽の光で輝いている。畑で仕事をしてるおばさんに声をかけてながら登っていく。
さすがにこのあたりまで来ると慣れてきたのかそれほどきつくない。
橋を渡りきったところでサイクリングをしている2人に会った。
なにか言ってるので聞いてみると、伯方島のおばさんにミカンをもらったとのことで
おいしそうなミカンをお裾分けしてもらう。
もぎたてのミカンは美味しい!!!

坂を下り、大三島を走る。大学のときの合宿を思い出す。あのときは辛かったな〜ぁ。
コースは平坦で気持ちいい。
また休憩かと思いながらも、多々羅しまなみ公園で休憩する。小腹が空いたのか
メンバは穴子弁当を買って食べている。
生口島で昼食に『かねよし』の穴子飯定食を食べるつもりだったので、とめたが
後の祭りだった。
消費するカロリーより摂取するカロリーの方が高いのでは?

多々羅大橋は観光客で一杯で自転車で通行するのが難しい。この先の駐車場で
観光客をおろしで多々羅大橋を歩いて渡らせているようだ。
生口島に渡ってからは自転車専用道路の様子は一変して、田舎町の道路と同じよう
になった。車道が迫り交通量も多いのでやたら疲れる。

瀬戸田の港から平山郁夫記念館の方へ向かう。
○○寺(名前を覚えていない)に到着して、歩いて平山郁夫記念館に向かう。この付近
は西の東照宮と呼ばれる○○寺や平山郁夫記念館があるためやたらと混雑している。

○○寺の見学もそこそこに平山郁夫記念館に向かったが人だらけ・・・。
こういう場所で待つことができない私は早々に退散すると、結局みんなでてきてしまった。
ひでりんさんは少し未練を残したようだが他のメンバーは食べることと飲むこと以外
に興味がないようだ。(もちろん、私を含めてだが)

いよいよ、『かねよし』の穴子飯定食だ。事前にインターネットで調べておいたお店だ。
とりあえずここだけは寄りたかった。ちょうど昼食時で危なかったが8人分の席をGETした。
ここで、冷たいビールを一杯『んっ〜あぁ!美味い!』あとは心ゆくまで穴子を堪能するのだった。
行程としては2/3くらいは消化している。早く尾道について、ゆっくりしたいという声も
あり、昼食後さっさと瀬戸田を後に生口橋を渡り因島に渡った。

因島はさらに交通量が多く道も良くない。このあたりはずっと前に橋が架かったせいか
四国よりの島に比べてお祭りムードという雰囲気は無かった。
連休なのに閑散としたテーマパークの恐竜を横目にみながら通り過ぎ、最後の激坂を
えっちらおっちら登り因島大橋にとりついた。

向島の対岸まで走れば、ツーリングはおわりだ。
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