■ B a b a l o n ■

…つまんない。もっと何か楽しいコトない? ってなカンジでちょっとアンニュイなご様子のベイバロン。


 『緋色の女』『バビロンの大淫婦』などなど様々な名で呼ばれるベイバロンを描いてみました。72柱とはまた別系列のお方です。古代に栄えた都市、バビロンの人格化で、聖書では不徳の限りを尽くすように描かれてます。しかし、元来は豊穣の女神イシュタルあたりがモデルらしいので、やっぱり彼女も『堕ちた神々』のひとりに数えることができるかと。アレイスター=クロウリーの魔術体系の鍵を握る女でもあります。彼女はタイクツなのが一番キライです。いつもいつも、楽しくて刺激のあるモノをご所望です。楽しそうなモノには次々と手を出すのですが、飽きっぽいのですぐに興味をなくして、もっともっと楽しいと思える他のモノを探し始めます。これまでのこともこれからのこともどうだっていい、今さえ楽しけりゃそれでいいじゃない、というのが彼女の哲学のご様子。
 イメージ的には現代における享楽の都市シブヤ(笑)にたむろする貢がせ系の女子学生を想像したので、ヘソ出しセーラー服です(笑)。ただ、彼女は高貴な『緋色の女』なので、全体のイメージはゴスロリを意識したちょっとお高い感じに。マントと王冠で、女王様的イメージにしております。『赤と紫の衣を纏っている』という資料があったので、イメージカラーはすぐに決定。『緋色の女』ということで赤をベースにして、サブカラーを紫と赤紫にして色合わせしてます。杯が彼女のシンボルだということなので、手には大きなワイングラスを。なお、彼女の騎乗獣が、かの有名な『666の獣』です。7つの首に10の角を持った赤い獣なんだそうですが、この絵の中では彼女の椅子に666の獣のイメージを重ねており、背もたれの部分に魔獣の首が彫ってあります。ここでは4つの頭しか見えませんが、彼女の頭に隠れた部分に1つ、左右のひじ掛けに1つずつで、合計7つの頭がある設定。角の数は首1本につき1+1+1+1+1+2+3=10本。