FFX-2ドレスアップを語る

 戦士ユウナんのバトルスタイルがティーダのものと全く同じなのが何だか凄く懐かしいような哀しいような気がして、ユウナんを戦士にしてずーっと使っているうちに、3人中いの一番に戦士アビリティコンプしてしまった当家のユウナんです(遠い目)。過去の旅の記憶はユウナんの中できちんと息づいているらしく、戦士のバトルスタイルだけではなくて、黒魔にドレスアップしたユウナんの『さ〜て、どうしよっかな?』や、ウォタガ使用時の『水の力を甘く見ないで!』はルー姉のセリフですよネ。いろいろと懐かしいものが出てきてタノチイです。『いなくなってしまった人』たちのセリフが出るとやっぱりちょっと寂しいですが。

 一番最初にユウナんが『歌姫』にドレスアップした時、誰かの気持ちが体の中に入ってきたみたいで怖かった、みたいなことを語るシーンがありますよね。で、後でシンラ君に話を聞くと、『スフィアに映ってる人のキモチ、入ってきちゃうみたいだし』と言われる。ということは、『ドレスフィア』によるジョブチェンジというのは、ドレスフィアに込められた人の想いを解放し、それに同調することでドレスアップする仕組みになっているのではないかと考えられます。例えば、『ガンナー』なら、過去に存在した二丁拳銃の使い手の強い想いが込められていて、その能力を『ドレスフィア』の使い手は継承することになるのでは、と。ただし、『ドレスフィア』でドレスアップした場合、使い手の能力や想いも、ドレスアップした外見やバトルスタイルに大きく影響すると思うのです。使用者のレベルが高ければより大きな力を引き出せるのはもちろん、使用者がそのジョブに抱くイメージが、衣装やバトルスタイルの個人差を生み出すのだと考えております。何が言いたいのかというと、つまり、ユウナんにとっての『戦士』のイメージはティーダなのだと思うのです。だからこそ、『戦士』にドレスアップした時のバトルスタイルはティーダそっくりになっているのではないでしょうか。無意識に抱いていた『戦士=ティーダ』のイメージが、ドレスフィアの力によって直接目に見える形で外に表出した状態。これが『戦士ユウナ』の状態だと思いまする。所持武器がフラタニティになったりするのも、フラタニティが『彼』を象徴する一番の武器だからだと考えておりまする。ダークナイト時も『ナイト=戦士』繋がりなのか、ユウナんはティーダの七曜武器持ってますね。

 で、サムライにドレスアップしたリュックはそこはかとなく武器が渋ですよね。これも『サムライ=渋殿』というイメージがリュックの中で強かったからだと考えております。だからこそ、侍リュックにドレスアップ時の外見も緋色の衣なのだろうと。ダークナイトなリュックは武器が渋殿の七曜武器であることを考えあわせると、リュックはやっぱり渋殿が気になってたんじゃないかとも思えるのデスよ。Xのグアドサラムといい、雷平原といい、渋殿とリュックは何かと絡んでますし、渋殿のことをナチュラルに『おっちゃん』と呼べるのも彼女の特権だったような部分がありますし。すなわち、ドレスフィアを使ったドレスアップには、本人が無意識に抱いたイメージが外見に大きく反映される、ということではないかと結論付けられます。今回の考察はこれにて了!