死人としてのアーロン殿を考察する会

 前編では、死人というものの基本性質を考えてきましたが、ここでは死人としてのアーロン殿個人を中心に考えてみます。別名死人アーロン殿オレ様設定大開陳とも言いますが、祈り子晏嬰の夢(妄想)の産物を愉快愉快と笑って許せるブラスカ父さん並に心の広い方のみお読み下さいませ。(渋:前置きが長いぞ。いつまで待たせる気だ?

 儂は、アーロン殿には腐食性の毒は効いても神経毒は効かないものと思っております。で、通常なら急所になるような体の部位を狙われてもアーロン殿の場合は即死攻撃にならない。幻光体に急所もへったくれもないだろうと思うので(笑)。あと、アーロン殿は幻光虫をそれなりに使役できるものと思っております。ゲームのシナリオ中では他の死人にも何人か遭遇しますが、彼らが「自らが死人であること」を示そうとする時には、その身体から幻光虫をいくつか放つことによってそれを証明して見せます(マイカとか、ベルゲミーネとか)。それは、自分を構成する要素である幻光虫を、ある程度自由にコントロールできるからだと思うのですヨ。で、大気中に含まれる微量の幻光虫を取り込んで、その場に残された記憶を解析したりできると面白い。上手くすれば、『死体は語る』じゃないが、本当に死者の遺念と語り合える検死官になれそうですな。検死官アーロン殿…何だか自分で考えて自分でヒットしてみたり。カッコいいかも知れんな…(妄)。

 『シン=ジェクト』と心が通じ合ってしまうのは、アーロン殿の他にはティーダくんしか持ち得ない特徴でしょうな。アーロン殿とジェク父さん、それに異界のブー父さんは、渋殿が夢ザナルで生活していた頃から頻繁に情報を交換し合っていたと思いマス。ジェク父さんは残してきたガキんちょ一匹が心配でしょうがないのだが、本体ごとアーロン殿のもとを訪れるのはちょっとキツいので、ちょくちょく『コケラ』に精神体を乗っけて飛来。ブー父さんは、異界から出て行くわけにもいかないので、バハムートの祈り子を通じて行く末を見守る。そしてアーロン殿は幻光虫を使って情報伝達。互いに心を通じ合わせた仲間だからこそ可能な完璧な連携プレーが展開されていたハズだ(笑)。

 夢ザナルの話が出たところで、夢ザナル生活期間中の渋殿についても考察してみようかと。謎な部分だけあって、いろいろな方がいろいろな憶測をしておりますから、儂もその流れに便乗させて頂こう(笑)。儂が考えるに、渋殿は夢ザナルで、多分フリーの魔物退治屋なんかやってたんじゃないかと。もちろん夢ザナルにはそうそうしょっちゅう魔物が出るわけではないので、そうなると便利屋のようなこともやっていたんじゃなかろうか。要人のガードとかも引き受けてたと思いマス。きっと拳銃数発ブチ込まれたくらいじゃ倒れませんよ伝説のガード殿(ビバ死人)。そしていつしか夢ザナル裏社会の有名人にのし上がっていたりして。ああ、儂の中の夢ザナル生活渋殿がますますダンテになっていく…(遠い目)。