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初心者のためのバス・フィッシング講座 |
第2回 ベイトリールのブレーキ機構 |
ベイトリールにはハンドルの付け根とサイドプレートにダイヤル(つまみ)のようなものがついています。 ハンドルの付け根部分にはメカニカル・ブレーキというダイヤルがあります。このメカニカル・ブレーキはスプールを締め付ける力をを調整するダイヤルです。メカニカル・ブレーキを緩めるとスプールはより軽い力で回転し、逆にブレーキを締めるとスプールは回転しにくくなります。 ハンドルの逆側、サイドプレートにはマグネット・ブレーキというダイヤルがあります。これはマグネットの力でスプールの回転を制御する装置です。マグネットの力といっても磁力でスプールの回転を制御している訳ではありません。スプールが高速で回転するとスプールに隣接するマグネットとの相乗効果で渦電流が発生します(これを電磁誘導と言います)。この渦電流とマグネットの地場との垂直方向に「力」が発生するのです(フレミングの法則)。この力がスプールの回転を抑える力になるのです。 この力はスプールの回転が速いほど強く、遅いほど弱くなります。 ルアーが飛んでいく時には初速が一番早く、着水点に近づくほどスピードが落ちていきます。このルアーの飛行スピードが落ちる(スプールの回転スピードが遅くなる)と共にブレーキの効きが緩くなるのです。 マグネット・ブレーキと同じ役割をするブレーキ機構に遠心ブレーキというものがあります。これはスプールが回転した時に働く遠心力でスプールの速度を制御する装置です。サイドプレートを開くと、遠心力が発生すると同時にサイドプレートの壁面を押さえつけるブレーキ・シューという部品が入っています。スプールの回転は速いほど、ブレーキ・シューとサイドプレートの摩擦が大きく、回転が遅いほど摩擦が小さくなる仕組みです。 ベイトリールは主に、ダイワ精工、シマノ、アブという3社が作っていますが、ダイワ精工はマグネットブレーキを、シマノとアブは遠心プレーキを採用しています。 マグネット・ブレーキと遠心プレーキはそれぞれメカニカル・ブレーキと組み合わせて使うのですが、これといった設定方法はありません。 が、一番オーソドックスな方法を紹介します。メカニカル・ブレーキは緩めにしておいて、状況に応じてマグネット・ブレーキあるいは遠心ブレーキで微調整するという方法です。 メカニカル・ブレーキを緩めに、とはクラッチを切った状態でルアーをロッドの先端からぶら下げ、ゆっくり落ちる状態から更に若干緩めの設定です。 この状態から、重いルアーはきつめに、軽いルアーは緩めに、向かい風の時はきつめに、追い風の時は軽めに、といった感じでマグネット・ブレーキあるいは遠心ブレーキを調整をすればよいでしょう。 マグネット・ブレーキと遠心ブレーキはどちらが優れているのかはそれぞれ一長一短あって難しい問題です。 ダイワ精工、シマノ、アブであれば最後は自分の好みで決めてしまえば問題ないと思います。 |
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