56小夜鹿一里塚
  静岡県掛川市小夜鹿
(下にウォーキングMAPがあります)        
ふらっと旧東海道
kyuuenji118s.jpg/久延寺 kyuuenji117s.jpg/久延寺
小夜の中山の峠に久延寺がある。

小夜の中山の夜泣石伝説は,
滝沢馬琴の創作からちまたに広まった
というが,【】内はそのもととなる伝説である。

【婚約者との恋が実らず自害した小石姫
の霊がこの地の松に宿り,
旅人にその悲しみを語ったことから,
夜泣松といわれた。】
【夜泣松の皮を削って燃やした煙を
子供に吸わせると,子供が丈夫に育つ
という言い伝えがあり,
この松の皮が削られ,枯れてしまった。
松のあった場所に丸石を置き,
孕石(はらいし)と呼んだ。】

このページの記述は,児玉幸多監修
「東海道五十三次を歩く3」(小学館=1999)
を参考にさせていただいた。
sayononakayama120s.jpg/扇屋 sayononakayama121s.jpg/小夜の中山公園
扇屋では,夜泣石伝説に由来する
子育て飴を売っている。

【小石姫はなくなる直前に,男児を生んだ。
その子は,中国伝来の製法で作られた飴
で育てられた。】
「年たけてまた越ゆべしとおもいきや
命なりけり小夜の中山」という
西行の歌碑

となりは,小夜の中山公園
sayosika170s.jpg/小夜鹿一里塚 sayosika176s.jpg/牧ノ原の茶園
扇屋を少し西に下ると,
小夜鹿一里塚跡がある。
東海道56番目の一里塚である。

54番目と55番目の一里塚は不明である。
小夜の中山付近は,両側に茶畑が広がる。
向こうの山肌に,
お茶の木で「茶」とかいた植栽が見える。
大政奉還で職を失った幕臣と川越人足が,
牧ノ原台地を開墾し,お茶を栽培したという。
sayo-suzumimatu185s.jpg/涼み松 sayo-yonakiisi191s.jpg/夜泣き石
涼み松
芭蕉の句碑もある。
道の反対側には,夜泣石伝説の
妊婦の墓がある。

夜泣石の石碑付近から,
中山の峠方向(東方向)を見る。
広重の絵の付近だが,
絵の方が実際より急勾配に描かれている。
sayo-yonakiisi190s.jpg/夜泣き石 sayo-yonakiisi193s.jpg/夜泣き石
夜泣石については,
沢の工事していた人が,出土した石を
小石姫の墓と伝えたことから,
後世に伝えられたという。
夜泣石の石碑の反対側には,
広重の絵碑がある。
広重の想像力(創造力)には,
すごいものがある。
小夜の中山〜日坂宿ウォーキングMAP

nissaka-map.gif
★今回のルート

 
JR東海東海道ウォーキングきっぷ
 (5)島田〜金谷〜日坂〜掛川コース
    +α
   20kmのコースを6時間半で。
   取材:平成13年3月30日

紫色のルートは歩いたところ
 
久延寺から小夜鹿一里塚を経て,
  沓掛七曲がりまで。
   (この区間徒歩約2.5km 1時間)