56小夜鹿一里塚 静岡県掛川市小夜鹿 (下にウォーキングMAPがあります) |
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ふらっと旧東海道 | |||
小夜の中山の峠に久延寺がある。 小夜の中山の夜泣石伝説は, 滝沢馬琴の創作からちまたに広まった というが,【】内はそのもととなる伝説である。 【婚約者との恋が実らず自害した小石姫 の霊がこの地の松に宿り, 旅人にその悲しみを語ったことから, 夜泣松といわれた。】 |
【夜泣松の皮を削って燃やした煙を 子供に吸わせると,子供が丈夫に育つ という言い伝えがあり, この松の皮が削られ,枯れてしまった。 松のあった場所に丸石を置き, 孕石(はらいし)と呼んだ。】 このページの記述は,児玉幸多監修 「東海道五十三次を歩く3」(小学館=1999) を参考にさせていただいた。 |
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扇屋では,夜泣石伝説に由来する 子育て飴を売っている。 【小石姫はなくなる直前に,男児を生んだ。 その子は,中国伝来の製法で作られた飴 で育てられた。】 |
「年たけてまた越ゆべしとおもいきや 命なりけり小夜の中山」という 西行の歌碑 となりは,小夜の中山公園 |
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扇屋を少し西に下ると, 小夜鹿一里塚跡がある。 東海道56番目の一里塚である。 54番目と55番目の一里塚は不明である。 |
小夜の中山付近は,両側に茶畑が広がる。 向こうの山肌に, お茶の木で「茶」とかいた植栽が見える。 大政奉還で職を失った幕臣と川越人足が, 牧ノ原台地を開墾し,お茶を栽培したという。 |
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涼み松 芭蕉の句碑もある。 道の反対側には,夜泣石伝説の 妊婦の墓がある。 |
夜泣石の石碑付近から, 中山の峠方向(東方向)を見る。 広重の絵の付近だが, 絵の方が実際より急勾配に描かれている。 |
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夜泣石については, 沢の工事していた人が,出土した石を 小石姫の墓と伝えたことから, 後世に伝えられたという。 |
夜泣石の石碑の反対側には, 広重の絵碑がある。 広重の想像力(創造力)には, すごいものがある。 |
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小夜の中山〜日坂宿ウォーキングMAP |
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★今回のルート JR東海東海道ウォーキングきっぷ (5)島田〜金谷〜日坂〜掛川コース +α 20kmのコースを6時間半で。 取材:平成13年3月30日 紫色のルートは歩いたところ 久延寺から小夜鹿一里塚を経て, 沓掛七曲がりまで。 (この区間徒歩約2.5km 1時間) |