MacDiary Logo

99年1月 


 

1月2日

最近はNANOSAURというゲームをよくやる。これはiMacユーザにはお馴染み・・・でもないのかな、いずれにせよアメリカ版のiMacとRev2以降では日本語版にもバンドルされているはずだった。かなり3Dの環境を要求するソフトらしい。MT300なら、たぶん多少快適に動かせている方じゃないかな。とにかく面白いぞ。シェアウエアにつきものの「これ以上やりたかったら金を払え」云々のダイアログも出ないのが、また良い。

また以前書いたのと同じ褒め言葉になってしまうのだが、CyberStudioの話。このCD-ROMをまだちゃんと調べてなかったのだけど、付録で入っている文字装飾用のソフトがなかなか使える。このマック日記を新装するにあたって使わせてもらったぐらい。冒頭の文字「MacDiary」は、それで作らせてもらった。
CD-ROMを調べてみる気になったのは、正月休みを利用してCyberStudioを勉強しようと考えたからだった。だが、先日みつけた「HTML鳩丸倶楽部」の主張だと、HTMLエディタやホームページ作成ソフトは、厳密に言うとすべてわけのわかんないHTMLを生成しているそうだ。そういったものは使わず、エディタなどでいちから作成するのが一番だ、というご意見なんだけど、なかなかそこまでは、なあ・・・(^^; もっともとてもすばらしいページであることには違いないので、やはり勉強にさせてもらいたいと思う。
それでは今日落としたソフトの紹介。
Sherlock Assistantというソフトは、その名の通りSherlockを、より使いやすくするという触れ込みのソフト。落とす時に登録がいるのが面倒だが、まあまあ使えそう。フリーウエアだし。

InfoMacからYA-NewsWatcherの4.0を落としたが、これが日本語ニュースグループをうまく読めない。すでに持っている2.4だと、JISプラグインがついていて、これをインストールすれば読めたのだが、この4.0添付のプラグインは、何と2.4添付のものと同じで、しかも4.0ではうまく機能しない。
マニュアルを精読すれば何か書いてあるのかもしれないが、今のところ2.4でそれほど不便はないので、どうしようかな、という感じ。
あ、そうだ、ひとつ不便だなと思う点は確かにあった。それはいったん何かの記事をダウンロードしている最中には、他のニュースグループを読むとか、別の記事をダウンロードするとかいった作業ができなくなってしまう点だ。これはMT-NewsWatcherという、やはりNewsWatcherの派生ソフトが実現していたのだが、これにも日本語記事の表示に問題があったため、結局使わなかったのだった。
もしこの点が改良されているのなら、手を出す価値は十分あるだろうな>4.0


1月3日

「正しいHTML4.0リファレンス&作法」という本を買った。奥付を見ると、去年の3月初版だったので、それほど新しい本ではないのだけれど、昨日取り上げた鳩丸倶楽部同様、有用な情報がいっぱい載っている。きちんとした文法にのっとって書きたいと思うが、まだまだ直さないとならない部分がいっぱいあるので、とりあえずDOC TYPEだけでもきちんと宣言しよう。もっとも内容が宣言に一致していなければ、本末転倒ではあるけれど・・・。


1月7日

みなさん御存じの通り、新型G3がMacEXPO@SFで発表された。確かに、今までのパソコンという概念からは考えられないデザインになっていると思う。
ただ、あれを仕事で使いたい、とか、みんな思うのだろうか? かえってあれで離れていくファンも多いんじゃないか。
とはいえ、わたし個人的にはあのデザイン、嫌いではない。iMacと類似性が強すぎるけど、そこは多分、iMac用に続々出ているUSB対応の周辺機器メーカーのことを考えた結果でもあるだろう。そのあたりはAppleも配慮しているのかな、でも従来の周辺機器メーカーにたいしては、けっこう冷たい仕打ち、というか仕様になっているね、よせみては。
まず、SCSIポートが標準でついてない。PCIカードを入れればいいんじゃないの、と思うかも知れないが、相性、があるんだよね、SCSIカードは。それにスキャナなど、一部の機器はカードでは接続できないものもある。そういった部分をちゃんと考慮するならば、あえて新型に手を出す際には、周辺機器にかんしては、従来の環境を極端に言えばすべて捨てる覚悟が必要になるね。

それからiMacだけど、やはり出たねえ、五色も。これで原田社長の発言は信用できない、ということになってしまった。だって氏の「クリスマス限定赤iMacなんて絶対にない」という言葉があって、仕方なくボンディブルーで我慢した向きも多かっただろうし。
(まさか「クリスマスに限定で出していないのだから、嘘はついていない」と開き直ったりしないだろうね。 そうすると「ああ、本社の言いなりなのね」とますます信頼感が薄れる気がする)

それに氏が年内に立ち上げると公約していたWebでのApple Store In Japanも、結局まだできてないしね。今後彼の発言にたいする信頼性は、かなり下落していくと思う。

まあ五色出したのは、売れ線を狙えば当然の方向だとは思う。でもこれで、Appleは完全にポリカーボネイト路線で行くってことになったわけだ。
ある意味、潔いのかもしれないけれど、いずれビスフェノールAの有害性が今後もっともっと明らかになってくるかもしれないから、その時、どう対応するか、見物ではある。そもそもトランスルーセント路線を選んだ時点で「中にちりがたまると見苦しくなる」「十年も使ってもらう匡体じゃない」と考え、買い替えのサイクルをより早めるため、という意図もちらちら見えかくれするから、数年して、iMacを廃棄するひとたちがつぎつぎあらわれた時、どうなるのか、ということにも多少興味はある。

最近、HTMLの勉強を続けている。会社でとうとうウェブページを立ち上げることになったからだ。そのせいで、マック日記の更新もちょっと遅れ気味(^^;
まあそれはともかく、HTMLの勉強をしていくうちに、この世界は本当に奥が深いのだなあ、と感心している。たとえば、今書いているわたしのページなど、今の最先端のものと比べれば、赤ちゃんみたいなものだ。ページを無意味に重くするのは嫌いだから、見た目やデザインはさほど気にならないのだが、商用ページとなると話は別で、今まで見向きもしなかったスタイルシートやらダイナミックフォントといった、ウェブページの見栄えをよくするテクニックについて、色々研究している。
その関連でいうと、GoliveCyberstudioの根本的な欠陥にきづかされたりもした。DocType宣言ができないんだよね、こいつは。

DocType宣言(以下DTD)とは、ひらたくいうと、このページがHTML文書であり、そのバージョンはいくつである、という情報をHTMLから始まる本文の前に記述したもので、これがないと、HTML2.0だと見なされてしまう・・・というか、見なされてもしょうがない、という決まりになっている。わたしも知らなかったから偉そうには言えないのだが、今あるHTML文書作成ソフトの多くは、このDTDをまったく作らなかったり、作ってあるファイルを読み込んで更新すると、わざわざ消したり、わけのわかんないDTDに替えたりしてくれる。だからCyberStudioだけが取り立てて悪、というわけではもちろんないのだけれど、今まで非常に満足していただけに、失望も大きい。

もっとも今度Adobeが買収したというから、当然Windows版もいずれは出してくれるだろう。その時までにHTML4.0に対応してくれるといいんだが。何しろ、それ以外の点ではとても使いやすいソフトだからね。


1月8日

今日は「MdN」を買って読んだ。会社でウェブページを立ち上げることとなり、人の目を引き付けるHTMLテクニックについて勉強する必要があったから、という言い訳で(^^;、本当はPhotoshopの勉強のために買ったのだった(まあ自分の金だから、言い訳の必要もないんだけどね)。

 ウェブデザインについては、ダイナミックフォントの話や、以前この日記でも取り上げた「Web Design Critique」が参考になった。だが、後者に関しては、下記のような、興醒めする記述もあったりした。
 
 

4.0が登場してから一年半にもなるのに、いまだにバージョン3のブラウザを使っている人がたくさんいるというのは奇妙な話だ。アップグレードの努力を怠っている人が不利益を被るのは仕方がない。
さらに、筆者プロフィールの欄では
 
 
奇しくも今回紹介したサイトのうち3つはCyberstudio、ひとつはDreamweaverでつくられている。手書きのひとは、そろそろ時代に取り残されちゃうよ!
などと。商用ウェブサイトのデザインを考える上で、このひとの発言は正鵠を得ているのかもしれないが、そもそもなぜ手書きで作っているユーザがいるのか、というと、まず多くの市販ウェブページ作成ソフトが、ソースに自分でもよくわからないエレメントを入れ込んで、ソースをきたなくしてしまう、という点にあるんだと思うが、最近の勉強で、もうひとつ、ほとんどのこういったソフトが生成するHTMLは、文法的に間違っていて、許容度の広い(といってもほめているわけではない)メジャーブラウザ(IEとかNetscape)のおかげでぼろが出ずにすんでいる、ということもわかった。こういった点について、筆者は考えたことがあるんだろうか。そして、Netscape4.0の重さと不安定さとに、どれだけのひとが使用をためらっているのか、ということも。

 みんながみんな、専用線やISDNを使っているわけではない。わたしだってISDNを使っていてなお、やたらテクニックを駆使しているため、重くてしょうがないページに出くわすとイライラする。CSSやら、新技術を駆使してページを作るのはけっこうだが、そういった技術の恩恵を受けられない、古いタイプのブラウザを使っているひとたちにも、それなりの事情があるのだ。そういうひとたちにたいする配慮無しにページを作るのは間違っていると思うし、そんな彼らを「努力を怠っている」などと決めつけるのはいかがなものかと思う。

正しいHTML4.0リファレンス&作法」にかんして、今日鳩丸倶楽部を読み返していたら、この本にもかなりの間違いがある、という記述があり、びっくりした。うーん。では、紙の本ではいったい何を信用したらいいのだろうか。やはり仕様書の原文にあたるしかないのかな。ちょっと敷き居が高すぎるなあ。


1月15日

いよいよ本日発売のG3マックの新型は、銅配線など、さまざまな新技術が詰まっているらしいけれど、どうしてもSCSIがないこととフロッピーディスクがないことが気になってしょうがない。何だかんだいっても、たとえばDOS/VのPCとデータ交換をする際、追加投資無しで一番簡単にやりとりするメディアといえば、やはりフロッピーだったわけだし、それがZIPなりMOなり、あるいはネットワークであろうと、いくらかの出費が必須だ。一番データ交換される可能性の高いものといったら、テキストだから、たった数キロの文書のためにそれだけの金を払うんだ、と思うとめげてくる。
それからSCSIがないというのは、今のSCSIカードの相性に苦しんでいる経験からいうと、おいそれと「PCIのSCSIカードを入れればいい」なんて楽観的に構えてはいられない。現に、今持っているスキャナはSCSIポートからじゃないと使えないもんね。
USBもFireWireもいいけれど、これまでに投資してきた周辺機器のせいで、新型購入に踏み出せないでいるユーザは、きっとたくさんいると思う。そもそも最近のAppleは、現にマックを使っているユーザのことを、ことハードに関しては軽視していないかねえ、メモリだって、新型が出るたびに規格が変わっているようだし。MacEXPO@SFでは、サードパーティも今回の新機種発表を歓迎したそうだけど、これも理解に苦しむ。デバイスの規格が変われば、それに対応した新しい周辺機器が売れるチャンスだと考えているのだとしたら、それまでの従来規格の製品の在庫はどうするの、とか、そもそもそんなに即座に新製品が発売できるの、と問いかけたい気分。まあそうした製品が在庫処分で安く出回るのであれば、それはそれでうれしいけれど。それに、こういったG3の欠点が気になったからこそ、最後のベージュタワー型を買ったわけで、わたし個人としては、問題は何もないのだ。それでも色々言ってしまうのは、たぶんただの嫉妬だろう(^^;

デザインについては、とりあえず意見を差し控える。初めて見たとき「かっこいい」と思ったのも確かだが、「ださいなあ」と思う時もあって、まだ判断出来ないのだ。いずれにしても、ニュートラルな意見はわたしを含め、皆無だろう、あのG3のデザインに関しては。
もっとも筐体の材質にかんしては、やはり問題だなあ、と思っている。特に、さっき言ったとおり、最近のAppleの体質から考えて、「よい製品を高価格で提供し、長く使ってもらう」という姿勢はもはや過去のこと。
現在は「よい製品を低価格で提供し、なるべく早く買い換えてもらう」という路線になっているのは明らかだし、周辺機器との接続規格も、今後何回も変更される可能性がある。特にFireWireなど、ビデオ関連以外のハードが出そろう前に、もっといい規格が提唱され、それに置き換わってしまうという可能性が大いにあるから、そうなると、本体を短いサイクルで買い換え、その際に周辺機器も買い換える、というのが、多分Appleとサードパーティーの望むところなんだろう。
そのときに、たぶん来年か再来年ごろ、今のボンディブルー色のゴミが、あちこちで廃棄されることになるだろうが、その材質が大問題になりそうな気もする。
そしてその翌年には、同じ形の五色のゴミと、G3マックの成れの果てとが、枕を並べて夢の島あたりに登場するのかな。
前にも書いたことだけど、iMacと新型G3の筐体に使われているトランスルーセント部分は、ポリカーボネイトという物質でできていて、これがビスフエノールAという「環境ホルモンではないかと疑われている成分」を含んでいる。色とりどりの透明プラスチックのゴミがそろうころまでに、この物質の疑惑が解明され、めでたく「シロ」という最終結果が出ていればいいんだけれどね。


1月18日

「正しいHTML4.0リファレンス&作法」の第一刷分には間違いが多いらしい。そこで、著者がネットで公開しているという差分をダウンロードすべく、版元のビレッジセンターにつないでみたのだが、提供されている一刷から二刷への差分ファイルが、何とWORDのファイルになっている。さすが「インターネットで一番使われているワープロ」だなあ、と感心・・・するわけがない。 しょうがないのでword viewerを入手したが、これがまた、うまく印刷出来ないのだよなあ。

1/19

ウェブでは評判のよろしい「スタイルシートWebデザイン」を買った。この作者のウェブで正誤情報を掲載しているが、こちらは間違えた理由や、間違いを指摘してくれたひとの名前まで書いてあって、なかなか好感がもてる(偉そう)。 それに、著書で使用したcssファイルをウェブからダウンロードできるようにしてあるのもいいと思う。さらに、それらを自由に使ってくれてよい、としているのには、頭が下がる思いだ。なかなかできないなあ、と思った。


1/27

やっとB'sCrew3が届いた。さっそくインストール。ディスクが二枚あったのだけれど、「三枚目を入れてください」というメッセージが出る前にインストール完了。変だなあと思いながらも指示されている再起動のボタンを押すと、フリーズ。まあ事前に、これも指示されている通りに純正以外の機能拡張ファイルを全部外していなかったからかもしれないが、それにしても、この指示って、みんな本当に守ってるんだろうか、疑問だ。

でももう一度再起動したところ、すでにインストールされていて、普通に使えた。さっそく外付けのハードディスクのドライバを更新した。今まではB'sCrew2を使っていたのだが、このハードディスクはとても調子が悪くて、本体に接続していると起動に失敗することがとても多いのだった。これで解消されるかな、と期待しているのだが、果たしてどうなるか。

ただ、三つに分けたパーティションのうち、ひとつがHFS+になっているんだが、このパーティションの操作をしようとしたところ、また固まってしまった。 うーむ。これもB'sCrewのせいなのか、やはりインストールに失敗しているのか、それともSCSIカードのせいなのか、にわかに判断出来ないのが残念だ。 とりあえずハードディスクだけは本体のSCSIポートに接続しなおし、それで様子をみることにしようかな。


1/31

秋葉原に行った。五色のiMacの実物を見に行ったのだった。やはりきれいだったし、安かった。当然、大勢の人たちが買おうとしているみたいだった。

この日記では、GoLiveCyberStudioがHTML4.0に対応していないかのような書き方を何回かしていたけれど、今日店頭で実際にフルバージョンのパッケージを確認したところ、ちゃんと裏には「HTML4.0対応」と書いてある。となると、廉価版のPersonalEditionだけなのかな、対応していないのは。もしそうなら、失礼なことを書いてきてしまった。でも廉価版だからといって、一番大切な機能をはぶくのはどうかとも思う。実際、本当にフルバージョンが対応しているのかどうかもわかんないしね。あ、これで作った、とされるページでも確認してみればいいのだな。今度どこかで見つけてみよう。

秋葉原では、結局妻の探し物であるメーラーはみつからなかった。OS8についていたクラリスのメーラーは、どうも2000年問題に対応していないらしいことがわかったので、その代替を探したのだった。でもパッケージソフトとしては、あまり見かけないようだ。フリーのメーラーが多いからかな。ともかく、オンラインソフトを探す、という方針に転換した。

代わりに買ったのは今さらながらのYMOのCD-ROMと「インターネット屋根裏探検隊」(オーム社)という本。後者は、いわゆる入門書らしいんだけど、ふつうのネット関連本ではあまり触れられていない、基本的な部分が押さえられているように思える。いい本だ。

家に帰りつくと、EXPOのチケットが届いていた。オンラインで注文しておいたもので、登録もすんでいるので、受付に並ばずにすぐに会場に入れる。とはいっても、あそこはいつも入り口で並ぶんだよね、開場前は。

オンラインでチケットを買って登録すると、何やら記念品ももらえるらしい。ちょっと楽しみ。