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2K年11月 


 

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11月27日・Office2001の互換性

今日は会社で使っているWord97とExcel97の書類を自宅に持ち帰り、Office2001で文書の互換性を確認してみた。両方とも、結果を言えばほとんど問題なく使える。もっとも複雑な文書は作っていないけれど。
Excelは、十枚程度の計算シートの結果を別のシートで再計算する、というもので、レイアウトを含め、ほぼ完全に読み込めていると思う。あと、自作のマクロがあるので、それを明日にでも試してみようと思う。
Wordは日本語と英語、それにわざと半角かなを入れた文書に、クリップアートを挿入したものを使った。これもほぼ問題ない。フォントが変わってしまったが、これはまあ、しょうがないことだろう。こちらもMSゴシックを使って、再度実証する予定。
本当はOffice2000で作った文章を確認できればいいのだけれど、残念ながら持っていない。友人に頼んで、Office2000で作られたファイルを貸してもらおうかな。

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11月26日・Office2001使用感など

マイクロソフトのOffice2001をソフマップで買った。49800円。構成はWordとExcel、それにPowerpointと目玉のソフトにEntrougeが入っている。帰宅後、さっそくMT300とiBookにインストールした。前者はドラッグ&ドロップで、後者はインストーラを使って。
今の所は、大きな問題は出てきていない。もっともMT300の方はEntrourageを起動した時に数回フリーズしたし、iBookはWordの使用時に、タイプ2エラーで落ちたりもしたが。
まだほとんど使っていないけれど、いくつか気づいた点をかこうと思う。
まずWord。これは、起動にちょっと時間がかかる。Photoshop5.5より遅いぐらいだから、決して速い方ではない。ただ、起動してしまえば、それほど動作にもたつきはないように思える。
初期状態だと英語のつづりを直してくれるオートコレクトが働いているため、例えばワードやエクセルのつづり(英語)や大文字小文字の間違いを自動的に修正するが、iBookのような特殊な言葉の場合、それがうまく働いていない。
ずっと間違った言葉である赤い下線が引かれた状態になっていて、しかもオートコレクトの例外処理で除外しても、まだその下線は残ったままになっている。 あと、音が少しうるさい感じもする。どういうタイミングで鳴っているのかよく分からないが、うっとおしい。「操作の結果を音でしらせる」というチェックが初期状態で入っていたからのようだ。このように、細かい点では色々と面倒な点も多い。それともこれらは、最近のマックのワープロには当たり前のことなのだろうか。最近、マックにしろウインドウズにしろ、ワープロソフトをまともに使っていないため、そのあたりは不明だ。
逆に、初期状態でいいと思ったのは、ツールバー。WordもExcelも、そのごたごたしたツールバーは有名だから、このマック版でもさぞかしと思っていたが、最初はパレットひとつと標準ツールバーだけしか登場しないのは、すっきりしていていいと思った。ヘルプのアニメーションも最初は出なければもっといいとも思ったけれど。
それから、文書を「Web」形式で保存すると、XML文書にしてしまうのは、ちょっとびっくりした。当然だが、ちゃんとInternet Explorerでも読める。しかし細かいことを言うと、5.0は英字と日本語の間に変なスペースができてしまって、期待通りのレイアウトにはなってくれない。4.5は大丈夫な様子。古いバージョンの方が正しい、というのはよく分からない現象だ。ただし、Netscapeでは4.7、4.5ともに文字化けしてしまって全然ダメだった。これだけではWordとNetscapeのどっちが悪いのかは断定できないけれど。特に、最近のNetscapeは全然信用ならないから。ただ、HTML文書と同じような基準でいうと、Wordで作ったこのWeb文書はソースが汚い、と言えるのは確か。

それからEntourageだが、こちらは使いやすくなっていて、とてもいいと思った。
メールの送信形式も、初期状態がテキストになっていた。OutlookExpressでは「HTMLメール」になっており、それがネットでのマナーに反するということで問題になっていたから、ちゃんと改善しているな、という感じだ。
メーラーの移行については、対応しているのが代表的なものだけだったので、私の場合はうまくデータを移すことができなかったが、それでも乗り換えるメリットはあったと感じている。スケジューラなどと連動しているため、メール相手の個人情報をこれ一本で管理できる、というのがまずうれしい。ずっと使ってきたクラリスワークスの住所録から、ようやく移行できそうだ。
ただ、セキュリティの問題は、マイクロソフトのメーラーだけに、十分注意が必要だろう。ウインドウズ固有のウイルスについては考えなくてもいいわけだから、多少は気が楽だが、それでもマクロウィルスとかあるからなあ。

私は正直言って、マイクロソフトという会社があまり好きではない。だからマイクロソフト社の製品は、わざと避けてきたのだが、それがここに来て、わざわざOfficeを五万円も出して購入したのには、いくつか理由がある。
ひとつには、アップルに失望した、という点がある。この日記でも書いてきているが、ここ数年のアップルの客に対する態度は最低だし、製品の性能も、自分のしたいことに見合うものではなくなってきている。今持っているMT300やiBookをただちに使わなくなる、ということはないだろうが、単一のOSに依存し過ぎるのもどうかと思ったのだ。トラブルになった時の対処方法は、まだまだマックの方が(慣れていることもあって)ずっと容易だし、操作性も私にしてみればマックの方がウインドウズPCよりは上なのだが、それだけのことで、上記のアップルにたいする不満が相殺されるというものでもない。だから、すぐに全部を入れ替えるというのではないにしても、いずれはDOS/VのPCを購入して、ウインドウズなりLINUXをスムーズに使える環境を作っておきたい。幸い、予算からしてもミドルレンジなら、マック一台分の金でDOS/V PCなら二台買えるぐらい、価格も安くなってきている。で、その際にデータを移行することを考えると、どうしても両方のプラットホームに対応したソフトが必要になってくるからだ。会社でもウインドウズPCを使っているから、そういう文書を家で加工することも可能になる。今までは、そういう処理にクラリスワークスを使っていて、それなりに重宝していたのだが、フォントが違うという点がネックになっていて、ワープロ文書をきちんとコンバートできなかった。それも今度のOfficeに入っているMSゴシックなどを使えば解決するだろうし、表計算も、クラリスの簡便なものから、今度はExcelを使えることになる。利用用途は広いと思えるのだ。
もうひとつは、個人的な姿勢の問題だが、「たとえマイクロソフトがひどい会社であっても、その製品すべてを否定することはない」という考えに変わったからだ。
実際、マック版のOfficeスタッフは、雑誌等で伝わってくる話からすると、とても真面目に製品を作っているらしい。一からコードを書き直していて、ウインドウズ版とはまったく別のソフトにしてある、という。そういう話が全部そのまま本当だとは思わないけれど、たとえばEntrourgeだってマックだけの新しいソフトだし、それをわざわざ作る、というのも、たとえ商売のためだからとしても、真面目にマック版に取り組んでいる現れだと思う。

今までの私は、いやなことを言ったりしたりする人物や企業は、その人格や会社全体を軽蔑し、否定するのが普通だった。まあ、そういうひとは多いと思うので、そのことについて、自己批判をするつもりはあまりないのだけれど、とにかくそういうわけで、私は巨人や読売が嫌いで、サントリーが嫌いで、今の総理大臣や都知事、政治漫画を書いている小林某とか、「敵の見方は敵」と決めつける頑迷なジャーナリストの本多某とか、おまけにマイクロソフトという会社も嫌いだった。いや、みんな、今でも嫌いだ。
だが、どんな人間だって色々な面を持っているわけで、ある面が気に入らないからといって、全人格を否定してしまうのは、気持ちはいいけれど、そのせいでもしかしたらその人の持っている有益な何かを見失ってしまうかも知れない。石原慎太郎も差別主義者で右翼だけど、ディーゼル車の規制といった有益な政策を(人気取りではあるにせよ)実行しようとしているし、小林よしのりも、エイズ問題では一定の役割を果たしていたし、本多某の過去の業績を否定することはできない(まあサントリーは何がよいのか思い浮かばないし、巨人もそうだが、何でも例外というものはある)。マイクロソフトも、いい所を見つけだすのが非常に困難な会社ではあるが、いい製品を作った時はそれを評価し、悪い製品を出した時は批判する、という態度が一番フェアなやり方だと思う。一般消費者としては、その最大の評価は「買う」ということだし、その対極が「買わない」ということになる。少なくともアップルにたいしては、そういう姿勢で臨もうとしている私は、その同じ基準をマイクロソフトにも当てはめようと思っている。

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11月18日

久しぶりにトラブルに見舞われた。iBookからデジカメの写真を転送しようとして、うまくいかなくなったのがきっかけ。最初はどっちが悪いのか全然分からなかったが、MTに設定した共有フォルダが、どうしてもiBookで認識されなかった。
そこで、イーサネットの接続自体がおかしいのでは、と思い、試しにインターネット接続をしてみたところ、iBookはいつも通りだったのにたいして、MTはさっぱりだめ。そもそも、ルータで接続ランプがつかない。昨日まではまったく何ともなかっただけに、とうとう寿命だろうか、それとも、例のジンクスだろうか、などと思った。ジンクスというのは、マックユーザの間でよく話される噂で、新型を買ったり、買おうかという話をすると、とたんに今まで使っていたマックの調子が悪くなる、というもの。まあ冷静に考えればそんなことはあるはずがないのだが、自分がそういう立場になると、やはり気になってしまったことは確かだ。
とはいえ、やはり小一時間色々と調べてみると、何のことはない、周辺機器の接続に問題があったらしい。つまり、ターミネイターがないので、いつもは死んだハードディスクを終端に接続していたSCSI機器を全部本体から外してみると、まったくいつも通りにネット接続ができ、またファイルの転送もみごと復活したのだった。たぶん今までも問題があったものの、何かの理由で表面化していなかったのだろう。やはりターミネイターは必要なんだな、と思う。今まで何ともなかっただけに、はじめから疑ってなかったのが混乱のもとだったようだ。今後は注意しようと思う。

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11月1日・本当にMacでいいんだろうか

次のパソコンは、WINDOWSのPCにしようかと、本気で悩んでいる。今の環境、つまりMT300と初代iBookだけで、処理能力は十分だし、IntelとAMDの加速し続けるプロセッサスピード競争に巻き込まれるのも愚かだと今までは思っていた。それにパリのEXPOでジョブズがデモしたように、Macだって最新のG4 500MhzのDualタイプなら、PentiumIIIの1Ghzと十分対抗できると思っていた。デモでは、G4の方が倍ぐらい早くPhotoshopの処理を終らせていた。まあそれが極端な例だとしても、他のアプリを動かした時も、ある程度高速に使えるもんだと考えていた。

だが、どうもそうではないのかもしれない。昨日久しぶりに買った「ASAHIパソコン」では、「ウィンドウズVSマック15番勝負」という記事が掲載されていて、十五のポイントに渡ってマックとウィンドウズPCの比較をしていたのだった。で、その中の処理能力の比較では、Photoshopのフィルタ処理と、WAVEファイルのMP3化が挙げられていたのだが、そのどちらでも、マックはウインドウズPCより遅かった。特に私が驚いたのは、MP3化の速度差だ。G4 500Mhzのデュアルプロセッサタイプで7分19秒かかる、約600MBのデータをMP3にエンコードする処理が、ペンティアムIIIだと866Mhzでも3分15秒、1Ghzだと2分53秒で済んでしまう。これほど開きがあるとは思ってもみなかったので、本当にびっくりした。

MP3のエンコードは、いつももっとやりたいと思っている。MacMP3を買ったのも、iBookをCDプレイヤー代わりにしたかったからで、実際フィレンツェに旅行した時は、行き帰りの長い時間、機内で暇をつぶすのに、とても役立ってくれた。だが、何せiBookではエンコードに時間がかかるため、新しい曲を入れるのがどうしても億劫になる。決意すれば、時間をかけてエンコードすることもできるが、こう長時間だと、その決意も長続きしないのだ。それが、仮に半分の時間で済むのだとすれば、これはもう、それだけで魅力的だ。現在、マックではエンコード時間がわりと速いはずのSoundJamMPは、最新バージョンではG4に最適化されている。だからG4のマックを買えば、もう少し向上できるのかもしれないが、そのために掛かるコストを考えると、ちゅうちょしてしまう。しかも、マックはほとんどアップグレードできない。より高性能を望む場合は、ディスクの入れ替え・メモリの増設ぐらいしかできないし、それにしたって、マック専用ということでコストがかかる。

その点、ウインドウズPCならば、プロセッサの取り替えも容易だし(確か今のG4は、プロセッサのアップグレードはできないはず)、ハードディスクや周辺機器も価格や種類が豊富で、少しずつアップグレードしていくことも可能だ。ウインドウズに飽きたらLinuxやBeも導入できる。うーん。
それに、一番の利点はDOS/Vのパソコンにすれば、アップルの商売やデザイン、客をバカにしたサポートについて、いちいち腹を立てたりしなくて済むのだ。これはもしかしたら、何にもまして魅力的なことかもしれない。

最近、母がNECのウェブサイトでパソコンを買った。これが9万円を切った価格。DVDや各種ソフトも付いている。マックだと、これにくらべられるのはiMacの一番安いやつかな。でもiMacはフロッピードライブもPCスロットもないし、廉価版にはDVDもない。USBポートも三つはないし、それと別にプリンタにつなげるシリアルポートもない。モニタが手狭になっても一体型だから取り替えられない。サポートは例によって期待できないし、たったひとつ、イーサネットポートがついていることだけかな、iMacのすぐれた所は。
こうやって、見方を変えて眺めると、マックに固執する必要なんて全然ないのだ、ということが分かってくる。今までマックの情報だけしか集めようとしなかったわけではないのだが、もうWintelの世界とは、完全に別の世界を行っている感があって、Windowsの雑誌などでも、マックとウインドウズPCの比較なんて、最近ではわざわざやらない。といって、ジョブズの「大本営発表」だけ信じ込んでいたら、自分が無駄な時間を使っていることや、余計なお金を払っていることが分からなくなってしまう。まあ彼としては、マックユーザがみんなそういう「幸せな羊」でいてくれればいいと思っているのかもしれないけどね。

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